整形外科医と理学療法士による
産前産後の母のための
 
Mother
Support Reha
 
By マザーヘルス協会

 

 
 

 
 
 
 

助産師の“気づき“を
“支えられる“仕組みを

主役の助産師を支える新しい産後サポート

 

Mission 私たちの取り組み

 
出産・産後の現場で奮闘されている産院の助産師の皆様が、
より安心して母に寄り添い、より多様な悩みに対応できるように――
整形外科医や理学療法士は、その「そばで支えるパートナー」として活動します。助産師の母に対する気づきを大切に、お手伝いすることが使命です。
 
 

Value 大切にしていること

 
 
「助産師がつなぐ支援をより良く」
 私たちは、PTや医師が勝手に介入するのではなく、助産師の声かけがすべての起点だと考えます。
 
「助産師主体のサポートの仕方を」
 一律のマニュアルではなく、各施設・各スタッフのスタイルに合わせて産前産後のリハビリをカスタマイズしていきます。
 
「母と赤ちゃんに適切な関わり方」
無理をさせず、押しつけず、その人に合った関わりを助産師の方の考え方を大切に一緒に考えます。
 

 
 

 
 
 
 

 

「始まりは、助産師さんからの一本の連絡でした」

 

始まりは助産師さんからの
一本の連絡でした

 
私は整形外科医として、三次救急の重篤な外傷から、慢性的な痛みに悩む患者さんまで、長年病院で診療にあたってきました。

そんなある日、私にとって初めての“産科の現場”との出会いがありました。
赴任していた淀川キリスト教病院で、自分の子の出産を同院の産婦人科でお願いすることになったのです。

それを機に、普段はまったく接点のなかった助産師さんたちと顔を合わせるようになり、自然と声をかけ合うようになりました。
 
ある日、診療中の私のもとに、その助産師さんからPHSに連絡が入りました。

「産後2日目の患者さんが、骨盤の痛みで歩けないんです。整形外科に対診したいけれど、診てもらえるでしょうか…?」
 
私は、正直その時、産後の母体について詳しい知識を持っていませんでした。
でも、“患者さんが困っている”――それだけで十分でした。医師として当然のこととして、産科病棟へ足を運びました。
 
診察の結果は、「恥骨結合離開」。

整形外科医でもあまり多く出会わない疾患です。
状況を把握し、整形外科のチームとカンファレンスを行い、治療方針を決定。
無事にその方は、歩いて退院することができました。
 
後日、その助産師さんが私にこう言いました。
「誰に相談すればいいのかわからなかったんです。先生が診てくれて本当に助かりました。」
 
その言葉を聞いた時、私は強く思いました。
 
「助産師さんが日々向き合っている“目の前の母”を、整形外科やリハビリの力でもっと支えられるのではないか?」

「対応に迷う疾患を、そっとチームで受け止める仕組みがあれば、助産師さんに余計な心配をさせずに済むんじゃないか?」
 
この出来事が、「産前産後疼痛外来」を私が始める大きなきっかけとなりました。
その後、淀キリ時代に産科の先生方や助産師の皆さんと共に、たくさんの症例を経験しながら、私は一つの確信を持つようになりました。
 
「リハビリという技術は、妊娠・出産・育児の中で確かに役立つ場面がある」
 
今回の取り組み「マザーサポートリハビリ」は、
助産師さんの“気づき”を出発点として、整形外科医と理学療法士が寄り添い助産師さんの仕事と母の「動き」をサポートする支援のかたちです。
 
主役はもちろん、“母”であり、
その母を最も近くで支えてくれるのが助産師さんだと、私は信じています。
だからこそ、助産師さんの声を聞きながら、協力していきたいと思っています
 
 

整形外科専門医
阿波康成

 
 
 
 
 
 

私たちのできること

予防の訓練

 
整形外科医の視点で、もっとも大切にしていること。
それは――「痛みや障害が起こる前に、予防すること」です。
骨折やけがはもちろん、多くの慢性的な不調も、実は“起きる前”の対応で防ぐことができます。
これは、産前産後の女性の体にもあてはまります。
妊娠や出産にともなう痛みの多くは、事前の知識や体の準備があれば、避けられるものも少なくありません。
 
私たちは、助産師さんの「気づき」や「声かけ」からスタートして、
必要な方に“予防”の視点でリハビリ的なアドバイスを行います。
産後の不調を“仕方のないこと”にしないために――

「今のうちにできること」を、無理なく、自然にお伝えしていく。
それが、整形外科医として、母と赤ちゃんの健やかな日常に貢献できる方法だと考えています。

産前産後動作指導と訓練

 
出産後、体が思うように動かない――
そうした“最初の数歩”は、母にとって想像以上に大きな壁となることがあります。
 
たとえば、
・骨盤まわりの痛みでベッドから起き上がれない
・恥骨や仙腸関節の違和感で、赤ちゃんの元まで歩くのが怖い
・会陰の痛みや筋力低下で、立ち上がる動作がつらい
 
こうした状況に対して、理学療法士が産後の母の状態を見ながら、
無理のない起き上がり方や、痛みを軽減する動作・歩き方をその場でアドバイスいたします。
私たちが目指すのは、
「自分の足で赤ちゃんのもとへ行ける」ことを、一歩ずつ叶えていく支援です。
決して“頑張って動け”と無理をさせることはありません。
その人の痛み・体格・筋力に合わせて、安心して動ける方法を一緒に見つけていきます。

産前産後ケアのお手伝い

 
助産師さんが日々行っている産後ケアに、
理学療法士の“身体の使い方”に関する知識を加えることで、
より安心で、効果的な支援が可能になります。
 
骨盤の動かし方や、育児中に負担の少ない姿勢・動作の工夫など
母親の体に寄り添ったアドバイスを、助産師さんと一緒に伝えていきます。
 
ご希望があれば、妊娠中からの運動指導やセルフケアのサポートも対応可能です。
 
あくまでも、助産師の視点を大切に、必要な時にそっと寄り添うこと。
それが、私たちの関わり方です。


 
 
 
 
 
 

 
Team Member
 
マザーサポートリハを提供する産前産後の痛みの日本有数の専門家です
 

Doctor: 阿波康成

医療法人想千 あわ整形外科クリニック院長
産前産後疼痛専門整形外科医
 

西日本唯一の産前産後専門の整形外科医として母の体の痛みや妊娠後骨粗鬆症の治療にあたる整形外科専門医。目の前の患者さんの治療に全力を尽くす傍らで産前産後の疾患の啓蒙活動も行っている。 
 

資格

 
・日本整形外科学会 整形外科専門医
・骨粗鬆症学会   骨粗鬆症専門医
・日本整形外科学会 リハビリテーション認定医
・日本整形外科学会 リウマチ認定医
・マザーヘルス協会  顧問


 

Terapist : 前原由貴

医療法人想千 あわ整形外科クリニック
マザーヘルス協会 代表
 

関西の産前産後のリハビリにてトップの症例数を経験している理学療法士。現在あわ整形外科クリニックにて産前産後のみならず運動器前半のリハビリ・後進育成に取り組んでいる。
現在阿波医師からマザーヘルス協会の代表を継承し関西の産前産後理学療法の普及に尽力しています。
 
 
・運動器認定理学療法士
・米国理学療法士協会認定 産前産後理学療法
・マタニティ/産後ヨガインストラクター
・マザーヘルス協会 代表